福岡市博多区は治安が良くないって聞くけど実際どうなの?と疑問に思っている方は少なくありません。
特に博多区は人の流れが非常に強く、夜の街「中洲川端」が含まれているため治安が良い印象を持っている方は少ないかもしれませんね。
今回は福岡市に住んで6年目になる私が、福岡市博多区の治安について解説していきます。
筆者の私も博多区に住んでおり、博多区に住んでいるからこそわかる部分を交えながらご紹介していますので、移住を検討している方はぜひ参考にしてください。
実際博多区の治安は良い?悪い?
結論からお話しすると、福岡市博多区の治安は全く悪くありません。
むしろ、治安が悪いと言われる理由がわからないほど、住みやすくて治安の良い行政区だと実感できます。
私自身は博多区内で一人暮らしをしていますが、博多区には博多駅を中心とした主要機関が密集しており、各所を自転車で回れるほど高い利便性を実感しています。
人目につきやすい場所は犯罪者が嫌う場所でもあるため、人が密集しているのは大きなメリットにもなりますよね。
反対に、博多駅前の大通りを少し離れてしまうと、人通りの少ない路地があるのも事実です。
博多区自体の面積がやや広く、全てのエリアに対して治安が良いとは言えないことも知っておきましょう。
特に中洲川端周辺は、夜でもかなり明るく人通りも多い印象を受けますが、夜の街ということもあり、治安が良いとは言えません。
とはいえ、中洲川端は警察の巡回が非常に多く、キャッチに声をかけられるようなことは減っているので安心してください。
博多区は場所によって治安が大きく異なりますが、全体を通して一人暮らし・子育てに最適な環境が整えられています。
博多区に住む方の意見やレビューまとめ
ここでは博多区に住んでいる方の意見やレビューをまとめてみました。
Yahoo!知恵袋やスマイティを参考に集めてみましたが、どれも利便性を評価する意見・レビューが多くみられました。
また、ご飯が美味しい・家賃が安いなど生活に対しても満足している意見が多い印象を受けます。
反対に、交通量が多く、駐車場の料金が高い点はかなりの方がレビューを書いていました。
家族で移住する方や自動車を所持する方は注意しましょう。
「治安が悪い」などの意見は非常に少なく、博多区に住んでみたら治安が悪いと感じることは少ないことが明らかになりました。
博多区の治安が悪い部分まとめ
博多区は治安が良い街だとお伝えしましたが、福岡市内の中だとあまり治安が良くないエリアとも言われています。
実際に住んでみると「治安が悪い」と感じるケースは稀ですが、ここからは博多区の治安が良くないと言われる理由について解説していきます。
人口密集地=犯罪件数が多い
人口が密集しているエリアは必然的に犯罪の件数が多くなってしまい、治安が悪いと言われる理由にもつながっています。
博多区は実際に住んでいる方と観光客が入り混じっており、福岡市内の中で最も人の流れが強いエリアです。
実際に博多区を含む福岡市の行政区の犯罪件数を福岡県警察が公開している「福岡県刑法犯市区町村別認知件数(令和6年1月〜6月)」からまとめてみました。
福岡市の行政区 | 人口(令和6年6月登録人口より引用) | 犯罪発生数 | 犯罪発生率 |
---|---|---|---|
東区 | 315,373人 | 1,177件 | 約0.37% |
博多区 | 232,722人 | 1,454件 | 約0.62% |
中央区 | 195,114人 | 1,249件 | 約0.64% |
南区 | 262,458人 | 718件 | 約0.27% |
西区 | 204,699人 | 763件 | 約0.37% |
城南区 | 125,391人 | 433件 | 約0.35% |
早良区 | 219,552人 | 568件 | 約0.26% |
福岡市の行政区の中で最も居住者が多いのは「東区」ですが、犯罪件数が最も多いのは「博多区」でした。
また、人口に対しての犯罪発生率を算出してみると博多区よりも中央区の方が犯罪の発生率が高いこともわかります。
上記で挙げた犯罪発生率はあくまで参考程度にしかなりませんが、人口が密集している場所は犯罪件数・犯罪発生率が高いことを知っておきましょう。
夜の街「中洲川端」がある
福岡市の中でもあまり治安が良くないと言われている「中洲川端」の存在も治安に大きな影響を与えています。
やはり、夜の街ということもあってか居住地には不向きで、福岡市民の私から見ても良い印象はありません。
夜でも人通りが多いことや大通りに面しているため明るさが確保されている点はメリットですが、周辺の家賃相場は高く一人暮らしには適していません。
とはいえ、住むのに適していないだけで近くにはキャナルシティがあるので、お出かけにはぴったりの環境です。
また、昼間は夜の街としての雰囲気はなく、観光客で賑わっているためそこまで構える必要はありません。
博多区の治安ランキングまとめ
博多区にはさまざまな居住地がありますが、治安に大きな差はなくどこに住んでも快適に暮らせる環境です。
博多区は面積が広く、探し方で家賃の安い物件や土地代の安いエリアを絞ることもできます。
ここからは博多区で人気の居住地エリアを治安を含めてランキング形式でご紹介していきます。
堅粕(かたかす)
堅粕は、博多駅の北東に位置するエリアで、主に一人暮らし用のアパートが立ち並ぶ居住地です。
場所によっては大通りに面しているため、夜でも比較的人通りも多く女性でも安心して暮らせる環境が整っています。
反対に、福岡都市高速が近くを通っており夜間でも少し騒音が気になる可能性も考えられます。
近くには団地があり、取り壊しが行われていない建物も見かけます。
家賃相場はそこまで高くなく、博多駅周辺に自転車や徒歩で勤務したい方におすすめのエリアです。
堅粕の治安について詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
堅粕の治安を中心に、堅粕に住んでいた方のレビューなどをまとめながらご紹介しています。
福岡の「堅粕」の治安は良い?悪い?移住して6年目の福岡市民が解説します。
千代(ちよ)
千代は、地下鉄箱崎線を中心に高い利便性が揃っているエリアで、近くには千代小学校や福岡高等学校などの教育機関が並ぶ居住地です。
博多駅からは少し距離が離れてしまうため、自転車通勤やバス通勤になってしまう点はデメリットと言えます。
しかし、業務用スーパーや複合施設のパピヨンガーデンなどの備品が購入できる施設が点在しており、一人暮らし〜家族暮らしまで幅広い層から支持を得ています。
隣の東公園エリアには、福岡県警察の本部が設立されており、犯罪が発生しにくい環境なのも高評価ですよね。
千代周辺は家賃相場が高くないため、女性の一人暮らしにもおすすめです。
千代の治安について詳しく知りたいは下記の記事をご覧ください。
千代の治安を中心に、住んでいた方のレビューや意見、周辺の施設や環境などを解説しています。
福岡市「千代」の治安は良い?悪い?福岡市に移住して6年目の福岡市民が解説します。
呉服町
呉服町は博多駅前の大通り(43号線)に面したエリアで、利便性・街の雰囲気ともに優れた居住地です。
博多駅にも非常に近く、大通りに面していることもあり、家賃相場はやや高めに設定されているのはデメリットの一つです。
しかし、中心部に近いので飲食店やカフェ、スーパーが多数点在しているのは大きなメリットとして捉えられます。
地下鉄と西鉄バスの両方が使えるので、車を所持しにくい一人暮らしにもおすすめです。
また、呉服町周辺のマンションはデザイン性が高く、天神にも近い立地なのでマンションを購入したい方にも好まれています。
呉服町の治安や住みやすさについて知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
呉服町に住んだことがある方のレビューを中心に、呉服町の利便性や住環境などを解説していますのであわせてご覧ください。
福岡市「呉服町」の治安は良い?悪い?福岡に移住して6年目の福岡市民が解説します。
吉塚
吉塚は博多区の中で最も南側に位置するエリアで、マンション・賃貸の値段が非常に安いことで知られる居住地です。
博多区の中で最もベッドタウンの特色が強く出ている吉塚は、賃貸物件の賃料が安く一人暮らしに最適です。
また、大通り沿いにはマンションが立ち並んでおり、マンションの購入にも適しています。
近くには吉塚小学校・中学校を含む多くの教育機関が点在しているため、治安が悪い雰囲気は一切ありません。
八百屋やスーパー、ホームセンターなどの主要な施設も充実しているのも移住者が多い理由の一つです。
吉塚の治安や住みやすさを詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
吉塚に住んだことがある方のレビューを中心に、利便性や住環境などを解説していますのであわせてご覧ください。
福岡市「吉塚」の治安は良い?悪い?福岡市に移住して6年目の福岡市民が解説します。
祇園
祇園は博多駅のすぐ北側に位置するエリアで、利便性・飲食店の数など暮らしには欠かせない部分が揃っている居住地です。
博多駅には徒歩で行ける範囲なので、お仕事の都合上、博多駅を頻繁に利用する方には特におすすめしたいエリアの一つです。
ただ、博多駅前ということもあり、家賃相場・マンション価格は高めに設定されている点には注意してください。
立地も非常によく利便性に特化していますが、交通量や人通りが非常に多く、夜間の騒音にも目を向けましょう。
主に賃貸を探している方におすすめのエリアです。
祇園の治安や住みやすさを詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
祇園に住んだことがある方のレビューを中心に、利便性や住環境などを解説していますのであわせてご覧ください。
福岡市「祇園」の治安は良い?悪い?福岡市に移住して6年目の福岡市民が解説します。
雑餉隈(ざっしょのくま)
雑餉隈は、博多区の最南端に位置するエリアで、春日市との境にある「住みやすさ」に特化した居住地です。
雑餉隈は博多駅から南に10km進んだ場所にあり、福岡市の中でも田舎の雰囲気が強い印象を受けます。
賃貸よりもマンションや一軒家の購入に適しており、家族移住やシニア移住の場所として多くの方から選ばれています。
また、周辺には精華女子短期大学や三筑小学校など、数多くの教育機関があるため子育てにもおすすめです。
治安は問題なく、大きな事件が発生したといった報告は一切ないので安心してください。
ただし、福岡市役所や博多区役所など、主要な施設までの距離が遠い点はデメリットとして挙げられます。
雑餉隈の治安や住みやすさについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
雑餉隈に住んだことがある方のレビューを中心に、利便性や住環境などを解説していますのであわせてご覧ください。
福岡市の最南端「雑餉隈」の治安は良い?悪い?移住6年目の福岡市民が解説します。
美野島
美野島は博多駅の南西に位置するエリアで、博多駅の利便性と賃料の安さを兼ね備えた万能な居住地です。
美野島は博多駅から近いにも関わらず、賃料の安い物件も多く、一人暮らしに適した環境が揃っています。
また、人の流れが強いエリアのため、新築のマンションが多く建設されており、マンション購入にもおすすめです。
賃料も安く、利便性の高い街ですが、細い路地が多く女性が一人暮らしをする際は少し注意しましょう。
治安は人通りが多く、警察の巡回もあるのでかなり良い方です。
美野島は賃貸物件の数が非常に多く、一人暮らし用の穴場物件が見つかる可能性も高いと言えます。
美野島の治安や住みやすさについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
美野島に住んだことがある方のレビューを中心に、利便性や家賃・マンション価格などを解説していますのであわせてご覧ください。
福岡市「美野島」の治安は良い?悪い?福岡市に移住して6年目の福岡市民が解説します。
東比恵
東比恵は博多駅と福岡空港に挟まれた利便性に特化したエリアとして名が挙がります。
地下鉄空港線「東比恵駅」が利用可能で、博多駅の新幹線や福岡空港の飛行機など、とにかく交通手段が揃っている点が移住者から高い評価を受けています。
博多駅に近いこともあり、家賃相場・マンション価格はやや高めに設定されています。
治安が悪いイメージは全くなく、女性の一人暮らしにも適している印象です。
家賃相場やマンション価格は高めに設定されているものの、ピンキリなので物件の探し方に左右されるエリアです。
デメリットとしては、福岡空港の離着陸場が近いので、ある程度の騒音は許容する必要があります。
東比恵は福岡市民から見ても好印象で、住まいを探すのであれば東比恵を軸にするのもおすすめです。
東比恵の治安や騒音、住みやすさについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
東比恵に住んだことがある方のレビューを中心に、利便性や家賃・マンション価格、騒音の範囲などを解説していますのであわせてご覧ください。
福岡市「東比恵」の治安は悪い?福岡市に移住して6年目の福岡市民が解説します。
博多区の利便性や子育て支援は?
ここまで博多区の治安に関する情報をまとめていきましたが、治安の他にも博多区は幅広い特徴があります。
ここからは博多区の特徴をまとめていきます。
博多駅を中心に利便性に特化した街
博多区は福岡市が運営する主要な交通機関の全てを利用することができる唯一の行政区として有名です。
福岡市地下鉄は東西に広い福岡市を結ぶ交通機関で、福岡市内を移動するなら地下鉄の利用がおすすめです。
また、博多駅・福岡空港に直結しており、帰省や旅行、仕事関連で移動が激しい方は博多区に住むケースも多く見られます。
西鉄バスも本数が非常に多く、博多駅のバスターミナルからは高速バスも出ています。
家賃の相場が安く一人暮らしにも最適
博多区は福岡市の中心部のため、家賃相場が高いと思われがちですが、実は探し方・エリア次第で安く住むことも可能です。
実際、博多区で一人暮らしをしている私ですが、家賃は共益費込みで53,580円なので、社会人であれば問題なく支払える金額ですよね。
ただし、博多区は人気の行政区ということもあり、賃貸の探し方によってはなかなか物件が見つかりにくい可能性もあります。
博多区で一人暮らしを始めたいと考えている方は、物件の探し方に注意してください。
福岡市で一人暮らしを検討している方は下記の記事を参考にしてみてください。
実際に「福岡市で一人暮らし用の物件を探した経験」や「家賃・光熱費・初期費用がいくらかかったのか」など、必要な情報やサービスを掲載しています。
福岡市で一人暮らし用の物件を探すコツとは?福岡市で実際に物件探しをした社会人が解説します!
大規模な都市開発「博多コネクティッド」が進行中
2024年現在、博多駅前では博多駅前通りの再整備や交通基盤の拡張を目的とした都市開発「博多コネクティッド」が進行中です。
2028年の完成を目標としており、博多駅半径500メートル範囲内の建物が次々と入れ替わっています。
現在はコネクトスクエア博多まで施工が完了しており、今後の博多駅周辺の盛り上がりに期待したいですね。
子育て支援が充実しており家族移住にもおすすめ
博多区は福岡市の中でも特に人口が密集しており、博多区役所では子育て世代へ向けた幅広い子育て支援を実施しています。
博多区役所は博多駅から徒歩で行ける範囲にあるため、利便性を含めて子育てに適しています。
福岡市は子育て支援にも力を入れており、子育てを機に移住を検討している方でも安心して暮らせる街並みです。
家族で移住を検討している方は下記の記事を参考にしてください。
福岡への移住で失敗しないコツや移住のメリット・デメリットを中心に戸建て・マンション購入についてまとめています。
福岡移住のススメ。家族で移住する方に必要な情報を福岡市民が解説します。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した内容を下記に簡単にまとめています。
福岡市博多区の治安は、ネットに書かれている情報がうそだと思えるほど全く悪くないのが現状です。
実際にYahoo!知恵袋やスマイティなどの情報サイトでも、利便性や渋滞に関する意見が多く「住んで損をしました」などの意見は一つも見られませんでした。
また、博多区役所では数多くの子育て支援を実施しており、子育てを機に移住する方への補助も行っています。
反対に、人の流れが最も強い博多区では、犯罪の発生件数が多いこともご説明しました。
中洲川端の存在も治安が悪いと思われてしまう原因だと思います。
とはいえ、博多区は面積が広く、探し方次第でご自身に合った住まいを見つけられる環境が揃っています。
治安もよく、利便性の高い街「博多区」に移住してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございます。