福岡市中央区は、福岡市を構成する7つの行政区の中で、最も発展しているエリアで、移住地としての注目度も非常に高い印象を受けます。
しかし、中央区の治安があまりよくない等の意見もあり、移住を決めきれない方も多くいます。
今回は、福岡市中央区の治安や住みやすさを福岡市民が解説します。
福岡市中央区の治安を細かく解説しながら、中央区に住んだ方の口コミや犯罪発生件数、家賃相場などを、実際のデータを元にわかりやすくご紹介しています。
中央区を中心に移住を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
福岡市中央区ってどんな街?
福岡市中央区を一言で表すと「都会感が強い行政区」という言葉がぴったりです。
福岡市中央区は、博多区と並ぶ、都会感が非常に強い行政区の一つで、多くのビジネスビルやオフィスビルが並んでいます。
天神も中央区に含まれており、都会感が強いことは、県外の方にも認知されています。
基本的に、一戸建てを建てられるような環境ではなく、賃貸やマンションを購入する方がほとんどだと思います。
人工物ばかりで都会感に圧迫されるような街並みかと思いきや「大濠公園」や「福岡市植物園」など、自然を感じられる環境があるのも中央区の魅力です。
直近の10年間で大きな変化が見られた「六本松」は、近代的な街並みへと整備され、子育てがしやすい街へと変化しました。
他の行政区とは違い、都市開発の進行で、環境の変化が発生しやすいのも「中央区」の特徴です。
福岡市中央区の治安は良い?悪い?
福岡市中央区は、家賃相場やマンション価格が非常に高いため、金銭的な負担の大きさから、住民の質は非常に良く、治安に関しては全く問題ありません。
中央区は、福岡市の中心部であり、街灯の設置数や人通りが安定しているため、夜間の一人歩きでも、不安を感じにくいのが特徴です。
特に、六本松や赤坂、大濠公園など、住宅街の特色が強いエリアでは、悪いうわさを聞くことがなく、治安の良さを全面的に感じられる「住みやすい街」として有名です。
唯一の懸念点は、人通りの多さによる「ゴミの発生」と「不審者への遭遇」が挙げられます。
中央区は、人通りが非常に多い行政区の一つで、人の流れと共に、ゴミが道に落ちていたり、不審者に出会ったりする可能性が非常に高い印象です。
特に、天神周辺は、あまり綺麗な街並みではないので、夜間に出歩く際には注意が必要です。
総合的に見れば、利便性は非常によく、自然を程よく感じられる環境のため、移住地の候補として検討している方も多いと思います。
福岡市に住んでいても、中央区の悪い話は一切聞かないので、安心して移住計画を進めてください。
実際に「福岡市中央区」に住んだ方の口コミまとめ
「中央区の治安は悪くありません」と言われても、治安に対する感じ方は人それぞれですよね。
人によって気になる部分が異なるため、多くの意見を参考にすると移住計画を進めやすくなります。
ここからは、実際に「福岡市中央区」に住んだ方の口コミを、デメリットを含めながらご紹介していきます。
中央区の中でも、特に人気が高い薬院・天神・唐人町を中心に口コミを集めてみました。
多くの方がメリットとして挙げていたのは「利便性のよさ」です。
中央区は、北側には「地下鉄空港線」が、南側には「地下鉄七隈線」が通っており、自家用車が必要ないほど、利便性が高い行政区です。
住んでいる人も、金銭的に余裕がある人が多く、治安の悪さを感じたことがないといった意見も目立ちました。
天神や薬院に住んだ方がデメリットとして挙げていたのは「酔っ払いやガラの悪い人を見かける」ことです。
天神や薬院は、中央区の中でも、特に人通りが多い場所のため、コンビニの前でたむろしている姿を見かける機会も多いと思います。
また、周辺には、多くの飲食店があり、住む場所によっては夜中に酔っ払いの声が聞こえたりする可能性も考えられます。
とはいえ、上記のような問題が発生するのは一部のエリアだけであり、住む場所をしっかりと選べば、問題は発生しづらいと思います。
基本的には、住みやすい場所が多い印象ですが、一部のエリアでは、トラブルに巻き込まれる可能性があることを覚えておきましょう。
福岡市中央区の住みやすさとは?
福岡市中央区は、利便性の高さや治安のよさが評価され、現在、福岡市でも屈指の人気エリアと成長しました。
ここからは、福岡市中央区の住みやすさについて、カテゴリーごとに細分化してご紹介していきます。
利便性
福岡市中央区には「地下鉄空港線」と「地下鉄七隈線」の2つの路線が通っており、自家用車がない方でも快適に暮らせる環境です。
中央区でも、人気の移住地である唐人町や大濠公園、六本松は、最寄りの地下鉄の駅が近いことも、利便性のよさを全面的に感じられる要因です。
空港線・七隈線は、どちらも天神・博多へ乗り継ぎなしでアクセスができるため、日常的に通勤やプライベートで使える点も高く評価されています。
また、地下鉄以外にも、西鉄バスが利用でき、本数も非常に多いので、移動手段に関する心配は全くありません。
基本的に自家用車がない方でも快適に暮らせますが、一部、地下鉄が使いにくいエリアもあるため、自転車の用意をしておくと安心です。
犯罪発生件数
中央区は、人口に対して犯罪の発生率が最も高い行政区で、犯罪の発生件数も多いのは気になります。
実際の中央区の犯罪件数・犯罪発生率を福岡県警察が公開している「福岡県刑法犯市区町村別認知件数」からまとめてみました。
福岡市の行政区 | 人口(令和6年6月登録人口より引用) | 犯罪発生数 | 犯罪発生率 |
---|---|---|---|
中央区 | 195,114人 | 1,249件 | 約0.64% |
博多区 | 232,722人 | 1,454件 | 約0.62% |
西区 | 204,699人 | 763件 | 約0.37% |
南区 | 262,458人 | 718件 | 約0.27% |
東区 | 315,373人 | 1,177件 | 約0.37% |
城南区 | 125,391人 | 433件 | 約0.35% |
早良区 | 219,552人 | 568件 | 約0.26% |
実際に福岡市・福岡県警察が公開しているデータを照らし合わせて見ましたが、犯罪発生件数は2番目、犯罪発生率は最も高い数値を記録しています。
中央区の犯罪が多い原因としては「人口に比例して軽犯罪が増えている」ことにあります。
中央区で発生している犯罪の多くは「自転車窃盗」や「万引き」といった軽犯罪が中心で、軽犯罪は人口に比例する形で伸びていきます。
住んでいる人だけではなく、観光客や買い物客など、さまざまな形で中央区にアクセスしているため、移動手段として自転車を盗む人も一定数いるわけです。
住んでいる人の質が悪いわけではないため、特別心配する必要はありませんが、自転車やオートバイの管理には気をつけたいですね。
賃貸物件の家賃/マンション相場
福岡市中央区は、家賃の安いエリアがかなり絞られており、全体の平均価格は、かなり高めに設定されているのが現状です。
実際に、中央区の家賃・マンション相場をホームズの「福岡市中央区の家賃相場情報」から、中古マンションの価格をダイヤモンド不動産研究所の「福岡市中央区の中古マンションの価格・相場」から引用して比較してみます。
ワンルーム | 1LDK | 2LDK | 中古マンション価格(平均) | |
---|---|---|---|---|
中央区 | 63,900円 | 98,900円 | 173,800円 | 2,699万円 |
早良区 | 58,300円 | 79,700円 | 137,800円 | 3,361万円 |
博多区 | 60,200円 | 78,300円 | 123,300円 | 2,974万円 |
城南区 | 53,600円 | 85,800円 | 143,400円 | 2,979万円 |
西区 | 48,800円 | 64,800円 | 97,900円 | 3,516万円 |
南区 | 48,900円 | 77,900円 | 110,300円 | 3,193万円 |
東区 | 51,900円 | 69,700円 | 87,500円 | 2,329万円 |
福岡市を構成する7つの行政区を比較してみましたが、7つの中で最も高い価格を示していることがわかります。
中央区は、基本的に、家賃の安いエリアが少なく、金銭的な負担が大きくなるのが難点です。
中古マンション相場は、金銭的な負担が少なく見えますが、中央区はすでに敷地に限界があるので、新築マンションが建設される動きが少なめです。
そのため、中古マンションは、築年数が古い物件が多く、平均価格が安い価格に落ち着いています。
新築マンションが建設されると、5,000万円〜1億円前後の価格で取引されることも珍しくないので、金銭的な負担は大きくなると覚えておきましょう。
土地価格
中央区は、一戸建てを建てる場所としては、金銭的な負担が大きすぎるため、一戸建ての購入は難しいと考えておきましょう。
実際に、ダイヤモンド不動産研究所が公開している「福岡県福岡市中央区の土地価格・相場」を元に、博多区や早良区など他の行政区とも比較してみます。
土地価格(平均) | 坪単価(平均) | |
---|---|---|
中央区 | 8,125万円 | 128万円/坪 |
早良区 | 5,064万円 | 84万円/坪 |
博多区 | 6,127万円 | 92万円/坪 |
西区 | 2,872万円 | 40万円/坪 |
城南区 | 3,005万円 | 50万円/坪 |
南区 | 6,162万円 | 93万円/坪 |
東区 | 3,066万円 | 44万円/坪 |
福岡市を構成する7つの行政区と比較してみましたが、中央区は圧倒的に高い金額を示しており、一戸建ての購入・建設は現実的ではありません。
また、中央区は、すでに完成された街並みであることから、購入できる土地が圧倒的に少なく、需要に対して供給が追いついていないのが現状です。
福岡市で一戸建てを購入する方のほとんどは、西区や東区、城南区であることを考えると、金銭的な余裕がある方でない限り、購入を視野に入れるのは難しいと思います。
子育て/教育機関
中央区は、地下鉄が使える「利便性」や大濠公園の「自然環境」が評価され、子育てがしやすい街としても有名です。
中央区からは、教育レベルの高い中学校・高等学校を狙うこともできるため、教育水準の高さでも高い評価を獲得しています。
小さなお子様がいる方でも、多くの幼稚園・保育園があるので、安心して子育てを進められます。
また、福岡市の中心部でもある「中央区」は、子育て支援にも力を入れており、中央区全体で子育てを後押ししています。
「中央区子育て応援ページ」では、保育園や幼稚園が検索できるページや、手続きに関する情報を掲載しています。
子育てに対して、前向きな姿勢な点も、移住者が殺到している理由の一つです。
自然環境
中央区の自然環境は、住む場所に大きく左右されるため、自然を感じたい方は、自然が充実している「大濠公園」の周辺に住むことをおすすめします。
中央区は、基本的に福岡市の都市部なので、自然を感じられる機会は少ないです。
都市部の中で、数少ない自然公園「大濠公園」の周辺は、家賃相場が高い傾向にあるので、気軽に住める場所ではありません。
そのため、自然の多さを求める方は、中央区ではなく、西区や東区を移住地にすることをおすすめします。
中央区に住む場合は、自然の多さに期待できないことを覚えておきましょう。
お出かけスポット
中央区は、福岡市の中心部であることから、多くのお出かけスポット・主要施設が集まっています。
コンサートや福岡ソフトバンクホークスの試合が行われる「福岡PayPayドーム」や、中央区の唯一の自然公園「大濠公園」など、幅広いお出かけスポットがあるのは嬉しいですよね。
いずれも、バスや地下鉄を使えば簡単にアクセスできるので、休日に家族でお出かけできます。
また、自家用車がある方は、東区のマリンワールド海の中道(水族館)もおすすめです。
福岡市中央区のおすすめエリアまとめ
福岡市中央区の街並みは、都会感が強い場所が多く、基本的には都会の雰囲気が好きな方に適しています。
しかし、中央区を細かく見ていくと、それぞれ特色が異なっており、住みやすさにも大きな変化が生まれます。
ここからは、福岡市中央区のおすすめ移住地をご紹介していきます。
六本松(ろっぽんまつ)
六本松は、九州大学六本松キャンパス跡地の再開発が完了し、中央区の中で最も近代的な街並みが特徴のエリアです。
以前は、学生が多く住んでいる街として有名でしたが、現在は、多くのファミリー・子育て世帯が流入し「子育ての街」として多くの方から注目が集まっています。
地下鉄七隈線「六本松駅」が利用できるため、天神や博多へも出向きやすく、高い利便性も兼ね備えています。
家賃相場が非常に高く、金銭的に余裕のある方のみ住める「高級住宅地」なので、治安の悪さを一切感じない理想的な環境です。
子育てを機に移住を検討している方や、自家用車がない場合でも快適に過ごせる街を探している方におすすめです。
六本松の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、六本松に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「六本松」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
平尾(ひらお)
平尾は、福岡市中央区の中でも「郊外」として扱われているエリアで、住宅街の特色が強い場所です。
平尾は、地下鉄七隈線「薬院駅」からも距離があり、人通りも落ち着いているため、静かな住宅街で過ごしたい方に適しています。
家賃相場は、比較的安い物件も見られますが、大きな一戸建てが並ぶ高級住宅街もあるので、住む場所によって景色はかなり違います。
最寄駅からは少し距離があるため、自家用車を所持、もしくは自転車を購入しておくと快適に暮らせます。
中央区の中でも、静かな住宅街に住みたい方や、都会から少し離れた場所に身を置きたい方におすすめです。
平尾の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、平尾に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「平尾」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
清川(きよかわ)
清川は、那珂川沿いに広がる閑静な住宅街が特徴のエリアで、博多区に隣接する形で位置しています。
中央区の中でも、都会感がなく、昔ながらの建造物も点在している静かなエリアです。
天神や博多からも距離があるため、酔っ払いや不審者に遭遇する確率も極めて低く、静かに暮らしたい方にぴったりです。
最寄駅の平尾駅まで距離があるので、自転車を所持しておくと行動範囲が広がります。
家賃相場や土地価格など、金銭的な負担も少ないので、中央区で家賃の安いエリアを探している方や、不動産の購入を検討している方におすすめです。
清川の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、清川に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「清川」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
桜坂(さくらざか)
桜坂は、中央区の中でもトップクラスの高級住宅街として有名で、福岡市民が一度は憧れる移住地です。
桜坂のメイン通り沿いを中心に高級マンションが並んでおり、メイン通りの周りには、新築の一戸建てが建設されています。
地名からわかる通り、とにかく坂が多く、快適に暮らしていくためには自家用車、もしくは電動自転車を用意しておくと安心です。
地下鉄七隈線「赤坂駅」を利用すれば、天神や博多にも気軽にアクセスできるので、利便性も問題ありません。
主に、金銭的に余裕がある方や、一戸建て・マンションの購入を検討している方におすすめです。
桜坂の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、桜坂に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「桜坂」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
薬院(やくいん)
薬院は、天神に並ぶオフィス街として知られており、メイン通りから外れると、マンションが並ぶ住宅街が広がっているエリアです。
駅と住宅街までの距離が近いため、人通りの多さから安心感を覚える方も多い印象を受けます。
飲食店やおしゃれなカフェ、チェーン店など、お店の多さには定評がある反面、酔っ払いの叫び声やバイクの音など、一定の騒音は許容する必要があります。
薬院駅からは地下鉄七隈線が利用可能で、天神へは歩いて行ける距離にあるので、利便性は中央区の中でもピカイチです。
物件の探し方次第では、安い物件も見つかるため、中央区の穴場エリアといったイメージがあります。
利便性の良い場所に住みたい方や、少し騒がしい雰囲気が好みな方におすすめです。
薬院の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、薬院に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「薬院」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
唐人町(とうじんまち)
唐人町は、福岡PayPayドームやマークイズももちが近くにあり、大濠公園へのアクセスもしやすいため、穴場スポットとして密かに人気が高まっているエリアです。
家賃相場も落ち着いている印象で、金銭的な負担が大きくなりにくいのも、唐人町の魅力です。
地下鉄空港線「唐人町駅」からは、天神や博多へ気軽にアクセスができるため、利便性に関しても問題はありません。
唯一の欠点は「ドームのイベント時にとにかく人が溢れかえる」ことです。
とはいえ、人通りが多い方が安心できる等の意見も多く、海が近いこともあり、住環境は高く評価されています。
主に、自然を感じられるエリアに住みたい方や、天神に勤め先がある方におすすめです。
唐人町の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、唐人町に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「唐人町」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
春吉(はるよし)
春吉は、天神の次に人通りが多い場所として有名で、整えられた住環境と、近代的な街並みが特徴です。
春吉は、中洲川端のすぐ南側に位置していることから「治安が悪い」と思われがちですが、住宅街と繁華街の特色をあわせ持つ珍しいタイプの移住地です。
福岡市の中心部に近いこともあり、建て替えや新築マンションの建設など、比較的新しい建物が多い印象を受けます。
夜まで人通りが多いため、酔っ払いの声や若者の話し声など、一定の騒音がある点には注意が必要です。
主に、マンションの購入を検討している方や、お子様がある程度大きくなっているファミリーの方におすすめです。
春吉の「治安」や「住みやすさ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
実際に、春吉に住んだ方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃相場、自然環境など、移住に必要な情報を細分化してわかりやすく解説しています。
福岡市中央区「春吉」の治安は良い?悪い?住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
港(みなと)
港は、昔、港町として栄えた過去を持っており、現在は、跡地に多くの新築マンションが建設されているエリアです。
イメージとしては発展途上の移住地といった印象が強く、まだまだ昔からある古い建物も多く残っています。
発展途上なので、近代的な街並みを理想とする方には不向きかもしれません。
中央区特有の都会感は薄いですが「大濠公園と西公園に近い」ことが評価され、穴場スポットとして知られています。
港町なので、海にも近く、自然環境と利便性に長けた理想の街並みです。
主に、自然の多さを重視したい方や、新築分譲マンションの購入を検討している方におすすめです。
荒戸(あらと)
荒戸は、メイン通り沿いを中心に、多くの高層マンションが並んでおり、金銭的に余裕のある方が多く住んでいるイメージが強い移住地です。
港と同様に、大濠公園と西公園の2つの自然公園へアクセスできる環境と、地下鉄空港線「大濠公園駅」が利用できる環境が高く評価されています。
周辺には、若葉高等学校があるので、学生も非常に多く、子育て世帯にもおすすめです。
メイン通りは交通量が多いため、小さなお子様を連れて歩く際には注意が必要です。
主に、都会の雰囲気が好きな方や、利便性に長けた街並みが理想だと考える方におすすめです。
輝国(てるくに)
輝国は、中央区の中でも、高級住宅街の傾向が強く出ているエリアで、都会感が強くない移住地の一つです。
周辺には、一戸建てが多く並ぶ住宅街しかなく、飲食店やスーパーもないため、外部から人が入ってくることはありません。
昔から住んでいる人が非常に多く、地域の繋がりが強いのも「輝国」の特徴です。
新築の一戸建てが点在していますが、基本的に、田舎の雰囲気が強い傾向にあります。
全体的に道が細いので、自家用車の通行には苦労するかもしれません。
主に、一戸建ての購入・建設を検討している方や、少し田舎の雰囲気がある方が好みな方におすすめです。
高砂(たかさご)
高砂は、メイン通りに高層マンションやオフィスが並んでいるエリアで、交通量・人通りの多さから、治安の悪さを感じにくい移住地です。
近年、古い建物の取り壊しが行われており、綺麗なアパートやマンションが多く建設されています。
年齢層は、比較的若い方が多いので、静かな環境を求めるシニア層には不向きかもしれません。
発展途上の街並みなので、これからの発展に期待ができる移住地といったイメージを持ちましょう。
新築分譲マンションが多く建設されているエリアを探している方や、人通りの多さに安心感を覚える方におすすめです。
赤坂(あかさか)
赤坂は、中央区で最も美しい街並みが広がっている高級住宅地で「利便性の高さ」や「自然環境」など、移住地としては理想の環境です。
メイン通りには、等間隔で街路樹が並んでおり、全体的に綺麗な街並みが特徴です。
赤坂は、福岡市の中でも、特に家賃相場・土地価格が高い場所としても有名で、高層マンションや新築の一戸建てが多い傾向にあります。
地下鉄空港線「赤坂駅」が使える点や、大濠公園へアクセスしやすい環境など、住環境も高水準にまとまっています。
主に、金銭的な余裕がある方や、理想的な環境に住みたい方におすすめです。
福岡市中央区はどんな人におすすめ?
福岡市中央区は、利便性や自然の多さを重視するファミリー・子育て世帯におすすめです。
一人暮らしの方でも、移住することは可能ですが「家賃相場が高くなりやすい」ことを考慮すると、博多区や早良区の方が適している印象を受けました。
ファミリー・子育て世帯におすすめする理由として「大濠公園の存在と利便性」が挙げられます。
中央区が人気の理由は、都会でも自然を感じられる環境が整えられていることにあり、大濠公園の存在は、中央区の魅力を引き上げています。
博多区では、中央区のような自然は感じられないので、中央区の方が人気な理由も想像できますよね。
また、中央区には地下鉄空港線・地下鉄七隈線の2つの路線が利用可能で、いずれも、天神・博多へ乗り継ぎなしでアクセスできます。
高水準の利便性と、自然を感じられる環境をあわせ持つのは「中央区」だけで、ファミリー・子育て世帯にとってメリットしかありません。
子育てを機に移住を検討している方は、中央区を選んでみてはいかがでしょうか。
中央区を中心に、家族で移住を検討している方は下記の記事も参考にしてください。
福岡への移住を失敗しないコツや福岡移住のメリット・デメリット、ローンの仕組み、住まいを相談できるサービスなど、家族移住に欠かせない情報をまとめてご紹介しています。
福岡移住のススメ。家族で移住する方に必要な情報を福岡市民が解説します。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した内容を簡単にまとめています。
福岡市中央区は、犯罪の発生率は最も高い数値を記録していますが、実際に住んでみて「治安の悪さ」を感じることはほとんどありません。
利便性の良さも魅力的ですが、都会の中で自然を感じられる「大濠公園」の存在は、多くの方が移住の決め手にしています。
しかし、理想の住環境が揃っているため、家賃相場・マンション相場は高めに設定されているため、金銭的に余裕のある方に限定されてしまうのがデメリットです。
福岡市の中でも、理想の住環境が整えられている「中央区」に移住してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。