福岡市東区に位置する「貝塚」は、地下鉄箱崎線が使える利便性が高く評価されており、一人暮らしの方に人気のエリアの一つです。
しかし、貝塚は治安がよくないイメージがあり、移住に適している場所なのかをしっかりと調べておく必要があります。
今回は、福岡市東区「貝塚」の治安を福岡市民が解説していきます。
実際に貝塚周辺に住んだ経験がある方の口コミを中心に、犯罪発生件数や家賃/マンション価格、土地価格など、移住に必要な情報を実際のデータを使ってわかりやすくご紹介しています。
貝塚に移住を検討している方はぜひ参考にしてください
貝塚の歴史
漢字の「塚」が地名に入っている地域は、昔「お墓」があったことを示す意味合いも込められており、貝塚も同様に「塚」が含まれています。
貝塚に移住を検討している方の中には、貝塚は昔お墓だったのではないかと心配する方も多い印象ですが、実際はお墓ではなく、食べ終わった貝や骨を捨てるための塚を意味しています。
実際に、古代の遺跡の出土も確認されており、古代の人が貝や骨を積み上げた「貝塚」をそのまま地域の名称として使用している歴史的な背景があります。
現在は、地下鉄箱崎線「貝塚駅」を中心に天神や博多へのアクセス環境が整えられ、家賃相場も安く、過ごしやすい環境です。
貝塚の「塚」は墓地といった意味ではなく、昔の人が貝や骨を貯めていた「貝塚」をそのまま名称に使っているため、安心して移住を検討してください。
福岡市東区「貝塚」の治安は実際良いの？悪いの？
福岡市東区に位置する「貝塚」の治安は、昔ほど悪い印象はなく、治安の悪さを感じることは少なくなった印象を受けます。
貝塚の北側には「箱崎ふ頭」と呼ばれる工業地帯があるため、夜間は人通りが極端に少なくなり、少し危ない雰囲気があります。
貝塚駅周辺には一定の交通量と人通りが確保されていますが、地下鉄の駅の終点なので、下車する方は少ないでしょう。
しかし、貝塚駅のすぐ側には「福岡県警察 東警察署」が設置されており、警察の存在が犯罪を抑制しているイメージです。
また、貝塚の西側には「箱崎宮前交番」と「箱崎駅東交番」があるため、警察がパトロールをする頻度が非常に高いエリアです。
警察も人通りのない貝塚エリアを中心にパトロールしているので、危ない目に遭う確率は大幅に減少しています。
実際に貝塚周辺に住んだ経験がある方の口コミ
ここからは実際に貝塚周辺に住んだ経験がある方の口コミをまとめています。
主に貝塚駅まで徒歩10分圏内に住んでいる方の口コミをまとめてみました。
実際に貝塚周辺に住んだ方の多くは、思ったより治安が悪くなく、警察署もあって安心して過ごせたといった口コミが多く見られました。
以前よりも治安が改善された等の口コミもあり、治安についての心配は必要ないといった印象です。
反対に、人通りや街灯が少なく、外国人が多く住んでいる点を懸念した声が多く見られました。
外国人にひったくられそうになった方もいるので、夜の一人歩きには十分に注意したいですね。
警察も頻繁に巡回を行っており、治安の悪さを感じにくい環境が作られています。
貝塚の住みやすさとは？
貝塚は、3つの警察署に囲まれており、治安の悪さを感じることはごく稀だとご紹介しました。
実際に住んだ経験がある方のほとんどが、治安の良さを感じており、移住にも適しているエリアです。
ここからは貝塚の住みやすさについて解説していきます。
利便性
貝塚には地下鉄箱崎線「貝塚駅」があるため、東区の中でも屈指の利便性を誇るエリアとして有名です。
福岡市内を通る福岡市地下鉄は、東西に広い福岡市を移動するには必須レベルの便利さを誇り、東区の中で地下鉄の駅があるのは馬出・箱崎・貝塚の3つのみです。
天神までノンストップでアクセスできる車両を含め、離れた場所へ気軽にアクセスできるのは地下鉄だけの強みと言えます。
また、自家用車を持っている方は、近くを通る「都市高速道路」も利用できるので、東区の中でも特に利便性の高いエリアといった印象を受けます。
犯罪発生件数
貝塚は治安が悪い印象がある方が少なからずいる中で、犯罪発生件数は比較的少ない数値を示しており、安心して暮らせることがデータからも証明されています。
実際に福岡市が公開している「筥松校区 人口千人あたり刑法犯認知件数（計・推移）」を基準に、隣接する箱崎校区・松島校区とも比較してみます。
なお、貝塚校区のデータは存在しないため、隣接する3つを元に犯罪発生件数を算出しています。
| 2005年 （平成17年） | 2010年 （平成22年） | 2015年 （平成27年） | 2020年 （令和2年） | 2022年 （令和4年） | |
|---|---|---|---|---|---|
| 筥松校区 | 42.8件 | 28.1件 | 16.4件 | 10.5件 | 8.4件 |
| 箱崎校区 | 44.1件 | 35.4件 | 26.8件 | 13.8件 | 13.3件 |
| 松島校区 | 28.5件 | 21.2件 | 11.3件 | 6.1件 | 6.5件 |
| 東区 | 23.1件 | 17.5件 | 11.8件 | 6.1件 | 7.0件 |
| 福岡市全体 | 27.6件 | 19.6件 | 13.4件 | 6.9件 | 7.3件 |
実際のデータを見てみると、東区の中でも貝塚周辺は治安が悪かったのは事実であり、近年にかけて大きく改善されていることがわかります。
貝塚に最も近い筥松校区でも、2015年から大きく犯罪発生件数が減少しているため、安全に暮らせることは明らかです。
箱崎校区は人の流れが強いエリアのため、一定数の犯罪は発生していますが、自転車窃盗と万引きが主な内容なので、凶悪な犯罪が発生するのは極めて稀です。
隣接する筥松と松島の犯罪発生件数は、大きく減少しており、安全に暮らせる環境が整えられています。
家賃/マンション相場
貝塚は、地下鉄箱崎線が利用できる利便性を兼ね備えているエリアのため、比較的高めの家賃が設定されています。
実際に、賃貸物件の間取り別の家賃相場をYahoo! JAPAN不動産が公開している「貝塚駅の家賃相場」から引用してご紹介します。
また、中古マンションの価格をダイヤモンド不動産研究所が公開している「福岡県福岡市東区貝塚団地の中古マンションの価格・相場」から引用してご紹介します。
| ワンルーム | 1LDK | 2LDK | 中古マンション価格（平均） | |
|---|---|---|---|---|
| 貝塚 | 46,000円 | 77,000円 | 115,000円 | 1,890万円 |
| 箱崎 | 53,000円 | 71,000円 | 102,000円 | 2,048万円 |
| 筥松 | 35,000円 | 58,000円 | 74,000円 | 1,752万円 |
| 松島 | 41,900円 | 64,500円 | 69,100円 | 2,643万円 |
実際に相場を見てみると、貝塚はワンルームの値段が安く抑えられていますが、家族向けの2LDKでは、4つのエリアで最も家賃が高く設定されています。
貝塚から最も近い距離にある筥松は、安く契約できる物件も多いので、貝塚とあわせて検討するのがおすすめです。
安定して安いエリアを探している方は、松島も一緒に検討すると、エリア選びの幅が大きく広がります。
子育て/教育機関
貝塚の子育て環境は、警察署の存在もあり、安心してお子様を送り出せる環境が整っています。
貝塚の周辺には、東箱崎小学校と箱崎中学校の2つの教育機関があり、警察も巡回しているので、子育てをしていく上で問題はありません。
また、地蔵松原公園といった公園や緑地も十分に確保されているので、お子様が遊べる環境も整えられています。
気になる点としては、交通量が多い点で、特に小さなお子様を連れ歩く際には十分に注意してください。
また、都市高速道路や工業地帯があり、空気が汚れていることも頭に入れておきましょう。
病院
福岡市の中でも比較的大きな病院である「貝塚病院」が駅の裏側にあり、急病でも安心して診てもらえる環境です。
貝塚の西側には、整形外科や整骨院、内科クリニックなど、医療機関も充実しているので、子育てをする方にとっては嬉しいですよね。
いずれも大通りに面した位置にあるため、自家用車でのアクセスもしやすく、主に家族暮らしの方にとって過ごしやすい環境が整えられています。
貝塚は治安の改善にあわせて、家族で移住してくる人も増えたため、医療機関やクリニックが多く設立されました。
小さいお子様がいる家庭や病弱のお子様がいる方には適しています。
自然環境
貝塚は、公園や緑地、川に囲まれた自然豊かな土地が広がっており、緑に囲まれながら過ごしたい方には適しています。
とはいえ、住む場所によっては工業地帯が近くなるので、自然を感じられるかは物件選びで決まってしまいます。
北側の工業地帯から離れた場所であれば、自然を多く感じられるので、筥松や松島などを中心にエリア選びを進めていくと良いでしょう。
植木や街路樹はしっかりと整備されている点も高く評価されています。
貝塚はどんな人におすすめ？
貝塚は医療機関が充実している他、3つの警察署に囲まれており、女性でも安心して暮らせる環境が整えられています。
近年は、犯罪の発生件数も大幅に減少していることがデータからも証明されているので、移住してくる人も増加傾向にあります。
ここからは貝塚はどんな人におすすめなのかを解説していきます。
家賃を安く抑えたい一人暮らしの方
貝塚の周辺は、一人暮らし向けのアパートやマンションが並んでおり、一人暮らしの方であれば、家賃を抑えることができます。
上記でご紹介した家賃相場でも、ワンルームの値段は比較的安い値段を示しているので、一人暮らしであれば快適に過ごせる環境が整えられています。
自転車でアクセスできる範囲に、ディスカウントドラッグやドンキホーテといったお店も充実している点も高く評価されています。
自家用車を所持しにくい一人暮らしの方でも、地下鉄箱崎線「貝塚駅」が利用できるため、簡単に移動できるのは嬉しいですよね。
家賃を安く抑えたい方や天神に気軽にアクセスできる高い利便性を求めている方におすすめです。
貝塚を中心に東区で一人暮らしを検討している方は下記の記事をあわせてご覧ください。
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マンション購入を検討している家族暮らしの方
貝塚を含む、箱崎周辺のエリアは、2025年を目処に大規模な都市開発が開始される予定で、将来的な資産価値を期待したマンション購入もおすすめです。
以前、箱崎には九州大学の箱崎キャンパスがありましたが、移転後の跡地は長年、手付かずの状態でした。
しかし、2030年の完成を目標とした「HAKOZAKI GreenInnovation Campus（仮名称）」のプロジェクトが2025年を目処にスタートし、箱崎周辺の市場価値は上昇する見込みです。
箱崎駅を中心に都市開発が進められ、貝塚周辺の環境にも大きな変化があるでしょう。
特に、古い建物の取り壊しや新たなマンションの建設など、貝塚に新しい風が吹くのも時間の問題です。
将来的にマンションを売却する可能性を考慮してマンションを購入したい方や、資産価値が上がる場所にマンションを購入したい方におすすめです。
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貝塚以外に東区でおすすめのエリアはある？
貝塚以外の東区でおすすめのエリアは下記にまとめています。
貝塚に移住を検討している方は、香椎と千早も一緒に検討してみましょう。
東区の中でも特に子育て世帯が多いことでも有名で、都市開発により大きく発展した街としても圧倒的な人気があります。
また、奈多や西戸崎、和白など、北側のエリアはとにかく自然が豊富で、自然に囲まれながらゆっくり過ごしたい方におすすめです。
上記のように東区には、さまざまな特徴をもったエリアが無数に存在するため、移住の際はさまざまなエリアを一度検索してみることをおすすめします。
上記で挙げたエリアの治安が気になる方は下記の記事を参考にしてください。
東区の特徴を中心に、利便性や家賃相場、東区の治安が悪いと言われている理由など、実際のデータを元に解説しています。
福岡市東区の治安って実際良いの？悪いの？住みやすさを中心に福岡市民が解説します。
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まとめ
いかがでしたか？
今回ご紹介した内容を下記にまとめています。
貝塚の治安は、2000年代初頭を中心に悪い印象があったのは事実で、実際に犯罪発生件数にも反映されていました。
しかし、現在の貝塚で治安の悪さを感じることはほとんどなく、3つの警察署があるので安心して暮らせる環境が整えられています。
また、地下鉄箱崎線「貝塚駅」が利用できる点は、自家用車を所持しにくい一人暮らしの方にはぴったりですよね。
2025年を目処に、大規模な都市開発がスタートするため、資産価値の上昇を予想してマンションを購入するのもおすすめです。
これからの発展に期待したい方は、ぜひ「貝塚」に移住してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
